変形性ひざ関節症の痛み、慢性化とサプリ効果。痛いもかゆいも思い一つ。
変形性ひざ関節症は痛みが軽いときはまだよいのですが、次第に慢性化して悪化すると思いも真剣になります。
グルコサミンなどのサプリメントは激しい痛みのときには効果を感じないのですが、痛みが次第に治まる時期に飲むようになると効果を感じることができます。グルコサミンの成分が痛みの緩和に効果があるということはないと思いますが、タイミング的にはまるとやめるのが怖くなります。効いたと思う心は誤解かもしれないのですがそれでもやめることができません。
とくに変形性ひざ関節症などの痛みはメンタルな部分が大きく関与します。痛いと思えばなお痛いものです。感じる痛みは人それぞれですが、思いひとつで効果を実感できるかどうかが決まります。人間何ごともきれいに割り切れるわけではなく、気持ちのもちようで右にも左にも揺れ動くのです。
不思議な痛みとはそもそも何か、痛みの正体を科学的にまとめました。
◆ 痛みの神経が体の安全を守る。
痛みを感知する神経がありその電気信号を受けて脳が痛みを感じることで、その痛みを感じる肉体の部位に何かの異常があることを認識することができます。そうすることで傷つきやすい肉体の安全を守る仕組みが生来備わっているのが普通の人間です。
痛みを伝達する神経を何かの方法で切断すれば、痛みを感じることはなくなります。膝が痛いということは膝の関節か筋肉かあるいは表皮に痛みを感じる刺激が加わっていることになります。気が付かないとケガをしてもわからないことになります。痛みはそもそも人間の体の安全を守るための仕組みなんですね。
◆ 痛みの確認行為。
気分や気持ちが痛みの感じ方に作用します。腹が立っていると痛みを忘れます。また楽しい気分や安心感のように余裕がありゆったりとした気分は痛みの緩和効果があります。何かに集中しているときも痛みを感じにくくなることは誰しも経験があることと思いますが、痛いことに意識を集中すると余計に激しい痛みを感じることもあるでしょう。
変形性ひざ関節症の痛みは「侵害受容性疼痛」と呼ばれます。これはケガややけどの痛みと同じですが、痛みを起こす物質が末梢神経にある侵害受容器という部分を刺激することで痛みを感じるようになります。痛みに対処する方法としては、気をそらすにしてもげんどがあります。だから変形ひざ関節症の痛みで悩んでいるときは、今のところロキソニンのような痛み止めでごまかすより方法がありません。
痛い時には痛い部分が気になります。痛みの確認行動と言われますが、痛い時は意識が痛みを増幅してしまうようです。変形性ひざ関節症の経験上、痛いと思えばますます痛みを感じるようなことがあります。
私事で自慢にはならないのですが、不定期に坐骨神経痛が痛みます。これは変形性ひざ関節症の痛みとは部位も範囲も痛みの種類も違いますのですぐわかります。神経障害性疼痛と言うそうですが、突然電気が走ったようにビシッときます。痛みでガクッときますが一瞬です。こわごわですが、次の一歩は普通に歩けます。筋肉や骨格が障害を受けているわけではないので、痛みが消えれば元に戻ります。神経障害性疼痛は傷や炎症があるわけではありませんから温めるかひどい時はロキソニンを飲むくらいです。
これ以外にも心因性疼痛があります。これは脳の異常により痛みを感じるものですから、原因は明らかではありませんが病気の一種です。しかし心因性の痛みというのは病気でなくても心理的に痛みを感じることがあります。痛くなるのではないかと用心して構えて歩くとちょっとしたことで過大に痛みを認識することがあります。気にしなければよいのですが、痛みがひどいときは次の一歩が怖くなります。痛いかゆいも思いひとつ、気持ちの持ちようということはあると思います。それゆえ、一つの安心としてグルコサミンという選択肢もあったわけです。
◆痛みの慢性化とまとめ。
変形性ひざ関節症の痛みは1ヶ月でおさまることはなかったのですが、おかげで半年ぐらいで慢性化することなく痛みがなくなりました。もちろん軟骨が再生されることはないのですから医学的に治ったとは言えないのだと思いますが、以前と同じように歩ければ本人にとれば完治と同じことです。たぶん運がよかったのだと思っています。痛いとかかゆいとかは体の反応であり問題個所の信号でもあります。痛いからと言ってじっとしていると余計に痛みを感じることがあります。やはり気の持ちようだと思います。
そういう意味では再発の不安心理は、少なくともグルコサミンを飲み続けていれば湧いてきません。サプリメントも効果を期待するなら、やはり気の持ちようが大事だと言えるかもしれません。